視点を変えて360°楽しめる木の塊

WOOD OBJECT
■SIZE:8cm×8cm■Color:Natural/Black/Brown
¥16,500(1piece)
ご注文はお問合せフォームより

手に取る前から直感で伝わってくる楽しさ

ここ数年で幾何学的なモチーフのクラフト作品が増えてきたように思う。どれも視点が面白くとてもよくできている。けれどそれと同時に、どれを見ても既視感を覚えるのは僕(YOHEI)だけでは無いはず。ジャンル問わずモノが大好きな僕は、ここで紹介しているモノ以外にも、ほんと沢山のモノを手にして来た。そんな中、北田浩次郎さんの作品にグッと来たのは、画像で見るカメラで撮られた”その一面”の裏側に「何かが潜んでいそう」と言う感覚を覚えたファーストインプレッションから。そして実際に実物を手にした時にファーストインプレッションの通り”表面的な面白さ”だけじゃなかったところに心を奪われた。

「ルービックキューブのような視点」

先日の投稿 でもお伝えした、正面で見る印象とその他の面(側面・裏・上下)と、360°まるで違う作品を見ているような”錯覚”すら感じさせる多面的な表現の作品。正直言うとそれだけでも十分な魅力を持っている。でもそこに、先ほどお伝えした”表面的”にならないように(本人は意図しているかわからないが)、手で削るノミの跡や、木目の使い方(出し方)が乗算されていく。見れば見るほど「木目拘ってるなぁ」って作家のフェチに感心する。それによって作品の奥行きや深みはさらに増す。木の研磨度合いは意図的に変化をつけており、表面の毛羽立ちや、逆にツルッと仕上げることで光の反射も変わり、触っても見ていても飽きさせることがない。

積み重ねたり、横に並べたり、寝かせたり、使い方は自由。アクリル版やガラス板を乗せて、ちょっとしたディスプレイ台にも。

デザインパターンは7種類・カラーはブラック/ナチュラル/ブラウンの3種類・合計21とおりのデザインをお楽しみ頂けます。個展では大型の一点物オブジェやスツールなども展示中。

“8cm”という同じサイズ感で広がる世界。

8cmキューブを使いどう形を変化させるか。”少しの制約でデザインは面白味を増す” 僕の勝手な主観ではそう感じています。フォーマットを揃えることでより同じ物なのに”何かが違う?”と言うような心地よい錯覚が生まれる。そしてその”何かの違い”は小さいようでいて、前述した”変化の乗算”の効果にて大きな違いへと変わっていく。8cmに込められたアーティストの遊び心と、元大工の職人のこだわり。プロダクトとクラフトが同居するグッドなアイテムです。 YOHEI

Kojiro Kitada / 北田浩次郎
■アーティストプロフィール
1989年 兵庫出身
2008-2016 住宅の大工から寺社仏閣の宮大工として修行
2017 独立、大工と木工の両方で活動
2019 mokuro (モクロウ)設立
2022 一刀彫りの作品「un named」発表・作家として活動を始める
工芸都市高岡2022クラフトコンペティション「グランプリ」受賞

2023.4.1.sat-4.9.sunまでgood is good.にて個展開催中。詳しくは個展詳細ページにて。

202
GALLERYアーカイブ