アーティストってどんな人?
以前からgood is good.をご存知の方は、旧サイトで企画していた『アーティストへの25のQ&A』をご存知ですよね。アーティスト紹介はどこも同じ切り口と目線で、スマートでカッコいいんだけどなんだか面白みに欠けると言うか、人間味に欠ける。そんな風に感じていたYOHEIが、ひねくれた”ナナメ”な切り口で、アーティストの新しい側面を知るために、チープな質問からその人の本質を紐解こうと企画させて頂いておりました。今回は、2021年の初個展時に波多野祐希に投げかけた『25の質問』を再掲載させていただきます。
波多野祐希へ 25の質問。
(Q&A・YOHEIのコメントの順)
1. Q. 出身地 A. 愛知県瀬戸市
以前工房へ伺いましたが、山と川が近くでいいところでした。
2. Q. 地元の好きなところ A. 好きな雰囲気の土が取れる所
波多野くんらしい地元愛。
3. Q.子供の頃ハマったこと A. 渓流釣り、水晶拾い、古銭集め
子供の頃から感覚が鋭い。蒐集家気質を感じますね。ちなみにこの後渓流釣り3回出てきます。
4. Q. 小さい頃の夢 A. 花火会社の社長、釣りプロ
花火会社の社長って大人の今でも想像したことなかったです!花火職人じゃないのがこだわり感じる。
5. Q. 今の夢 A. 長野に別荘を持つ
多分この夢は”渓流釣り”目線じゃないですかね。
6. Q. どこでもドアがあったらどこへ行く? A. 赤石沢
これってまさかイワナ釣り・・・?完全に渓流釣り目線じゃ・・・
7. Q. 生まれ変わったら何になりたい? A. ネコ、サカナ
多分猫が理性で、サカナは本能。釣りが好き過ぎて、もうサカナ自体になりたい的なやつですね。
8. Q. 陶芸をやっていなかったら何の仕事をしていた? A.釣り関係か音楽関係
波多野くんの作る音楽は面白そう!ミニマルで綺麗めなのか、ノイズ多めなのか、どちらでもカッコ良さそう。釣りはもう本命かと。
9. Q. 生きててよかったと思う瞬間はいつ? A.早朝の深呼吸
僕も前回書きましたが、そう言うなんて事ないふとした瞬間いいですね。
10. Q. あまり共感されない自分のこだわりやルール A.作業中にたまに踊ってみる(気分転換のため)
その姿見てみたい。ちなみに僕はPC作業中(webデザイン・ネットショップ制作中)にamazon primeで動画見ながら作業するところ。
11. Q. 好きな音楽のジャンルは? A.ポストロック、マスロック、オルタナティブ、最近は静かめなやつも好き
ごめん!ポストロックは全然知らないです。ベタですがシガーロスとかtoeとかはちょっとだけかじった事あります。
12. Q. 好きなミュージシャンは? A. mabanua、ovall、Enemies、Don caballero、SHOW-GO
mabanuaのトラック僕も好き。ovallも。僕はHIPHOP好きなのでGAGLE繋がりもあって結構親しみがある。origamiのアーティストだとkan sanoも聴きます。SHOW-GOのビートボックスもやばいね。SO-SOも好き。
13. Q. 好きな漫画・アニメは? A.焼きたてジャパン
超マニアック(笑)
これわかる人いるのでしょうか?少年誌でパンをガチで目指すストーリーを描いてます。日本人にとってのご飯を超えるパン作りその名も『ジャぱん』だったような気がする。。。僕も薄い記憶です。Hatano’s selection 面白い。
14. Q. 人生で1番の映画教えてください A. ハリーポッター
ハリーポッター良いですね。僕も全シリーズ見ました。アズカバンの囚人が好きです。
15. Q.『ヒーロー』といえば? A. 細川長司さん、松下マサナオさん、加藤清之さん
皆さんも感じていると思います。『知らない人』って。
お一人目は渓流釣りのカリスマ。お二人目はフジロックなどでも活躍されるカッコいいドラマー。ラストの方は、幾何学的なオブジェ作品が素敵な陶芸家。
普通に孫悟空とかマイケルジャクソンだと思ってたので面白かった。そしたら僕もそれに合わせて、ウィリアムモリス、ディーターラムス、スティーブ・ジョブズ、千利休
16. Q.明日が地球最後の日。何を食べる? A. めちゃくちゃジャンクな食べ物
最後の日も普段と変わらずってことかな?それとも普段ジャンクを食べないからってこと?本人に聞いておきます。僕は最高の酒と最高のおつまみ。以上
17. Q.趣味は何? A. 渓流釣り
ここ本日2回目の渓流釣りです。やってみたい気持ちはある。クマが怖い。
18.Q.ここ最近のマイブームは? A. ヒップホップとかビートボックスのリアクション動画でリアクションする人が良かった時に渋い顔するのを見る事
わかる!僕も外国人が日本人のラップとかR&B聴いてリアクションするやつ好き。急にカメラ目線で眉間にしわ寄せて首でノってるヤツね(笑)
19. Q. 休みの日に何をする? A. 渓流釣り
本日3回目の渓流釣り。ほんとに好きなんだね。僕は川魚のフォルムが好きです。海の魚は尖ってるけど、川の魚は丸いんです。口も可愛いし。あっ、質問の休みの日は川か山を散歩します。
20. Q.あまり知られていない意外な特技は? A. ドラムを少し叩ける事
ドラムってすごく難しいんですよね。やっぱその辺りのバランス感が優れているんだろうなぁ。
21. Q. 苦手なもの・嫌いなものは? A.しいたけ
やっぱりチョイスが面白い。
22. Q. 作業工程で一番好きなところ A.柔らかい粘土をさわっている時と窯出し
柔らかいとは言えど、いろんなものが混じっている原土をこの完成の形に持っていける創造力がすごいと思います。
23. Q.どこの土が好き?見ている人を置いてきぼりにしてマニアックな目線で教えて。 A.1番よく使っている土は瀬戸の原土。好きな土だなと思うのは石ハゼが起きる荒い土。カサカサなのにしっとりしてるみたいな質感の土。焼けてるのに柔らかく見えるような土。好んで使ってみようと思うのは瀬戸のサバ土みたいなざっくりしてたり、なんかふわふわしてたりしてあんまり選ばれないような少し使いづらい粘土。
マニアックな目線の共有が嬉しいです。”カサカサなのにしっとりしてる”は、波多野くんの作品を見ていてすごく感じます。スポンジみたいな感じで、表面は一見すると乾いてそうなのに、絞ったら水がたくさん出てくるような感じ。
24. Q. ものづくりをする上で大切にしている事 A.自分と土との関わり方。
前回の個展アーティストも似たニュアンスでしたね。やはりお二人とも、自然体で真っ直ぐな人間だと思います。
25. Q. 最後に本展についてひとこと(初個展時) A.僕の好きな土の色々な質感、形、雰囲気を直近で感じて貰えたら嬉しいなと思ってます。
はい!一つ一つの世界をじっくり楽しませてもらいます。
初個展から約1年が経過し、さらに進化・変化した波多野祐希の作品。多分感覚自体はこの質問の時から大きな変化はないだろうけど、作品自体は日々変化をし続けています。初個展の空気を継承しつつ、新たなエッセンスも感じられる、そんな作品と空間に仕上げました。今週末より、年内最後にして、最高の展示、お見逃しのないように!(写真は初個展の物です)