『来年からまた営業スタイルが変わります。』
来年で6周年、つぎは7年目に突入するわけなんだけど、思えばもがき続けてきた6年だったな。
『あれも違うこれも違う』って変化し続けてきた。
そして来年からまた変化して、展示回数を減らすわけだけど、これも今の業界のサイクルの速さとアーティストの取り合いに嫌気がさしたわけなんだよね。
『コレじゃない感』
Instagram、TikTok、YouTubeもショートになって、インスタントで表面的な物ばかり流行る時代だけど、僕がやりたいのはそれじゃない。
商業的でスマートな”ドラマ”はカッコいいかもしれない、でも僕がやりたいのは総合芸術的な”舞台や映画作り”なのかもしれない。こだわりの配役、セリフや立ち振る舞いの間をトコトンまで稽古をして、流行りの音楽でなく世界観を伝える効果音。全ての要素をキャストみんなで細部に至るまで作り上げていきたい。
でも、そこに賛同してくれる人はなかなか少数派で。
そもそも僕がこの業界を目指したのには、理由があって。
世の中の大量生産と大量消費、それでいてさらに売れずに廃棄されていくものもたくさんあって、SNSの影響で流行りも集中するしサイクルも速くなり続けている。
『それと逆の選択をしたいな』とこの業界を選択しました。
20年くらい前から、クラフトのアーティストが作る作品が好きで、沢山見て、買って、愛してきて。当時プロダクトデザイン(工業製品)を志していた僕にとって、アーティストが作る物は、工業製品の性質とは真逆の性質を持っていて、形も整っていないし同じものがない、数も少ないし自分だけの物を見つけられる。そんな他の人が持っていない物を提案してくれる魅力的な世界でした。
逆に工業製品は、世界中で同じ品質の同じデザインがどこでも平等に手に入る事に意味がある。
当時ブランド物やメーカー品に飽き始めていた僕にとって、アーティストの作品は『これだ!』って思う存在だったんですね。
ただこの業界に入って分かったのが、ほかの業界と変わらなかったってところ。
みんなが持ってるものがみんな好きだし、ミーハーな人も多い業界なんだって知ったんだよね。とても流行りに偏ってるし、作家がブランド化してる。
僕が見てきたほかのジャンルのアーティストって、洋服を作る人でも、ミュージシャンでも、流行りに対する反骨心やアンチテーゼを持ってる人が多かったから、クラフトのアーティストもそんな人が多いだろう!って思ってた。それが僕の大きな勘違いで、ひねくれ者って少ないんだよね。
まぁ僕が少数派過ぎたのかもしれないけど。
でも、”流行り”っていう”台風の目の中心”では見えない景色があると僕は思っていて。
僕は可能なかぎり、マイナーなレーベルでいたいんだよね。
お金を費やしたら、良い録音環境、良い機材、良いチーム、そして強い宣伝力が揃うだろうけど、柔軟なアイデアや、クリエイティブな発想、お金よりも細部へのこだわりに時間をかけて作ることで、それをも超えていくような良い音源が作れるはずなんだ。
そして、徐々にその”本質”に気付くユーザーが必ず現れる。
今の資本主義的な考えに対して僕がやりたいのは
『数を減らして豊かになる』
コレが来年からのテーマ
ちょっとずつだけど、実現していきたいと思っています。
水を飲むにも、自販機からコンビニ、個人商店と大型スーパー、通販、井戸水、喫茶店って言い出したらキリがないけど、自分が日々”無意識に選択”してる行動で、”大切な何か”を失って行ってるかもしれない。
僕も2011年に東北の震災が起きた際、限りある資源とエネルギーについて改めて考える機会となって、こういう生き方の根源となったはずだったのに、現代の早過ぎるスピードの毎日に、少し忘れ気味でもありました。
少しでも自分が好きだったカルチャーや個人が後世に残るように『僕はこの生き方を選んで行く。』
いつも言っているけど、僕は心がワクワクドキドキするものと一生出逢っていたい。
もし共感してくれる稀有な方々がいて下さって、それがお客さんであってもクリエイターの皆さんであっても、ぜひお力お貸し頂けますと嬉しいです。
みんながウチを選択してくれることで、面白い事に挑む『個人』が少しでも残れるかも知れません。
一緒に新しい価値観やカルチャーを作りましょ。
よろしくお願いします。
YOHEI
書いていたら長くなったので、このブログは二部構成として、もうひとつのアナザーストーリーのような話は、また後日アップしますね。https://goodisgood-kyoto.com/2023/01/08/another-story-future-is-now/
僕らは業界問わず仲間を募集しています。クリエイター募集の内容はこちらのブログで。