今日お話しするのはその価値の中でも、アーティストたちが作るモノの価値の話
今回はレアリティとか特別感という意味ではなく価格のこと
※ちょっとのディスもある内容なので見たくない人はここまでで
good is good.で扱う物は半分以上がまだ活動歴の浅い若手のアーティストの作品が多いです。
逆に活動歴は長くても世間での露出が少ない人も多く、”知名度の低いアーティストにスポットを当てる”事が僕らの役割だと考えています。
そもそも有名な方は既に有名なので、活動の場所も沢山有るだろうし、わざわざ僕らが取り上げる必要があるのか?を常に心に問いかけています。
そんな活動の浅いアーティストも、うちのお店で紹介させて頂いて、その後有名になっていった方もいます。
色んな表現、色んな価値観の人がいるなか、全てに共通しているのが、みんな『初まり』があったということ。
活動歴や経験が浅いと自分の作品に自信が持てなくて、値段設定が難しくなります。
うちで紹介するアーティストもみな漏れなくそうです。
少しずつ活動をして、知ってもらって、必要とされるうちに自ずと値段も上がっていく。
だから焦る必要はないと思っています。
ただ、必要以上に価値を下げてしまっている若いアーティストが多いようにも感じています。
誰もまだ評価してくれないスタートの段階で、自分の価値を決めるのは自分でしかないです。
良いギャラリーやショップさんに出会えば良いですが、作家物がトレンドになったいま、流行りのアイコン的な立ち位置で取り入れる場所も多くあると思います。
それ自体の良し悪しの話ではなく、自分が目指す場所が何処かを冷静に見極める『良い眼』が必要になってきます。
円安で不景気だし、目の前の利益に目が眩むかも知れないけど、それが本当に長いアーティスト人生で必要なのか否か。その選択で自分の作品の価値も決まるケースも多々あります。
YUKASETOも今までたくさんの方からお声を掛けて頂いて、自分で納得出来る場所を探し続けて、ようやく最近になって、心から尊敬出来るプロフェッショナルなチームとお仕事をさせて頂ける機会が増えてきました。色んな方々のご縁に感謝しています。
背に腹はかえられないかも知れないけど、違和感を感じて進むのはのちのち色んな歪みが出てきます。
ゆっくり温める。最近の僕らのキーワード。
僕らも日々色んな事を体験して、考えさせられる機会が多く、以前に来られた、とある同業者さんのひと言が結構頭から離れない期間がありました。
ウチでセレクトしている若手アーティストの作品を買おうとレジに来られて、金額を伝えたところ『安過ぎてちょっと笑いますわ。』と。悪気はなかったのかも知れないけど、一緒に来られた他の仲間に向かって内輪でそう言ったのがチクッと来ましたね。正直、ムカついた笑
ウチよりもはるかに有名店で人気のアーティストを多数扱われており、ウチと同じアーティストも在籍していたりとあんまり悪く言えないんだけどね。
僕が思うのはアーティストみんなに初まりがあって、誰も名前を知らない頃からそれを取り上げる場所があって、少しずつ認知されてようやくアーティストは活動が始まってるんだよと。
ほんと、すべての若手アーティストの創作と全国各地の無名なショップへのリスペクトを持って欲しいなと思うんです。
話脱線しちゃった汗
若手アーティストのみなさん、ハードモードな時代ですが、くれぐれも自分の選択に慎重に、自分の価値は自分で下げる必要はないですよ。ってお話でした!
YOHEI